8月26日(金)に公開を迎えた、ジョーダン・ピールが贈る最新作『NOPE/ノープ』。本作を、いち早く鑑賞された各界の著名人からコメントが到着しました。
【コメント一覧】 *順不同、敬称略
■小島秀夫 (ゲームクリエイター)
NOPEではない、YESだ!本作は「ゲットアウト」、「アス」に続くジョーダンという未確認才能への“第三種接近遭遇”だ。SNSやサブスクで娯楽もフェイクも瞬時に消費される時代に、ジョーダンが映画界に送りこんだ謎の飛行物体!それは新たなルックで登場した令和の“ジョーズ”だ。
これは、映画愛という懐かしさを想起させる“既知との遭遇”でもある。ありがとう、ジョーダン。
■入江哲朗 (批評家)
『ジョーズ』、『未知との遭遇』、『ゴーストバスターズ』——あのころの“何かがやってくる”というハラハラドキドキを、ジョーダン・ピールは21世紀的にアップデートした。IMAXで撮られた空から飛来する“それ”は映画史への挑戦でもある!
■辛酸なめ子 (漫画家・コラムニスト)
この映画を観てから、より強く空からの視線を感じるようになりました。人々が宇宙の存在を意識して言動に気を付ければ、地球人類は滅亡から逃れられるかもしれません……
■河津太郎 (『キングダム』『今際の国のアリス』撮影監督)
この物語をfilmで、しかも65㎜とIMAXで撮影したのは凄い。
画面の質感とパースペクティブが、この物語を一つ上の次元に昇華させていると思う。
クランク付きIMAX回してみたい…。
■松尾スズキ (作家・演出家・俳優)
これからは映画界に「今回、終わり方、ジョーダン・ピールっぽく行こうと思う」などという言い様が出てきそう。
独自の美学を持ったホラー。こういうのを待ち望んでいた。
■町山智浩 (映画評論家)
ホラーだとかSFだとかそんなチャチなもんじゃあない!
ハリウッド映画史へのNOPE(ノープ)を味わったよ!
■こがけん (お笑い芸人)
漫談にすれば爆笑を取れそうな設定なのに、しっかり恐いジョーダン・ピール節は本作でも健在!
突如現れた空からの脅威に、その土地に生きる者としての意地とプライド、わだかまりを抱えた兄妹の絆が試される。
『NOPE/ノープ』は、かつてなくシビアで理不尽な〝未知との遭遇〟だ!
■樋口真嗣 (映画監督)
いやはやなんとも困った。
停滞しつつ出口のない袋小路に迷い込んで再生産を繰り返してきた感のある、このジャンルにまばゆい光明と共に現れた
「なんだこれは⁉︎」な事象。
あの、今まで見たこともないものをどう説明すればイイのか?
しかも説明したらあの驚きは半減するから何も言えないのだ。
一刻も早く観て欲しい!そして語らせてくれ!
■しんのすけ (映画感想TikToker)
「絶対に見てはいけない!」というデカすぎるフリを丸ごと映画に出来るのはジョーダン・ピール監督だからこそ。好奇心という欲望が映像の根源なのだと思い知らされた。見ちゃダメです。いや、しっかり見て!!!
■池澤春菜 (声優・日本SF作家クラブ20代会長)
最悪で最恐、なのに美しすぎる。様々な要素が絡み合い、展開し、魅了する。見たらダメってわかっているのに目が離せない。ジョーダン・ピールなんて大嫌い(涙)
■宇野維正 (映画ジャーナリスト)
空に浮かぶ雲を見上げることは、スクリーンを見上げて映画を観ることのメタファーだ。
2010年代以降にデビューした映画監督で、最も成功を収めてきたジョーダン・ピールは、
『トップガン マーヴェリック』とはまた違ったやり方で、映画のルネッサンスに挑戦している。
■溝口力丸 (「SFマガジン」編集長)
「上を向いて歩こう」が最悪な意味へと変わる戦慄の映画体験。俺たちに希望はないがカメラはある。地獄に落ちるとしても撮ることをやめられない。
動画中毒に染まる時代へ切り込む、誰も「見た」ことがないネタバレ厳禁のSFスリラー!
■ゾフィー 上田航平 (芸人)
人間を挫折させる青空がありました。真っ白な雲、頬を撫でる風、全部怖かったです。気付けば戦慄、気付けば微笑、最後は気付くと大興奮。感情グラデーション超絶最高映画でした!
■平山夢明 (作家)
うへっ!こりゃあ、すげぇ!J・ピールが『ゲット・アウト』『アス』の次に放つのはアブダクションを下敷きにした超転脳SFウエスタン!まさかのスピルバーグとの魂の融合か?見終われば、あんたも必ず『NOPE〈ありえねえ〉』と云うぜ!!!