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ジョーダン・ピール監督が「長年僕が温めてきた大がかりな構想を形にした作品だ」とその思い入れを語るところから始まる本映像。
『ゲット・アウト』以来、5年ぶりのタッグとなるオスカー俳優のダニエル・カルーヤをはじめとする実力派キャスト陣や、クリストファー・ノーラン監督作品の常連カメラマンとして知られ、『ダンケルク』でオスカーを受賞したホイテ・ヴァン・ホイテマを撮影監督に迎えるなど、腕利きのチームを集めたことでも話題となっている本作の撮影風景が少しだけ明らかにされ、プロフェッショナルなキャスト・スタッフたちの撮影の様子が垣間見える内容となっています。

現代で起こっている社会問題を引用し、より深いテーマを掘り下げながらも、さらには映画作りや映画業界に対して疑問を投げかけるメッセージも込められている本作。ピール監督は「自分たちの仕事を評価しつつも批判する作品にしたいと思っていた」と語っています。
それを象徴するのが、映像内にも登場する、馬上の黒人を捉えた「The Horse in Motion」という名で知られるクロノフォトグラフィーが始まった頃の写真。これはエドワード・マイブリッジによって1887年に作成され、歴史的な映像技術として永久貯蔵されており、馬の名前や馬主の名前は記録されていますが、馬上の黒人の名前は一切残っていません。
ピール監督はその解説本を読み、ハリウッドや映画業界全体を、業界に昔も今も内在する搾取もろとも解き明かしてみたいというスイッチが入ったよう。本作では、観客の脚光を浴びず、プロとして記憶に残る映像作りに貢献している“裏方の技術者”や、一定のブームがすぎると容赦なく使い捨てられていく俳優たちが抱える現実にもスポットが当てられています。

ジョーダン・ピール監督が長年かけて紡いだストーリーの全貌と、一流のキャスト・スタッフが揃ったスペクタクルな映像を、迫力あふれるIMAXスクリーン(一部劇場を除く)でぜひ体感してください!